2007年 03月 05日
肌のトラブル3 |
3日目に病院に行ってパッチを外すと先生が
「まあ、ひどい金属アレルギーね。これはかなり重度です。」
と、おっしゃいました。
猛烈に痒かった部分はどうやらニッケルだそうです。
「でも先生、化粧品にニッケルや金属類は含まれていませんけど。」
「そうですねえ。いったい何が原因かしら?
こうなったらとことんやりますか?
ふだん使っている化粧品の成分をすべてパッチテストやってみますか?
でも、かなり大変ですよ。
まずこの今アレルギー起こしている部分を直してからじゃないとできませんし、
また3日はお風呂に入れませんからね。」
「何でもやります。とことん突き止めないと気がすみません。
こういう仕事ですから、なにかあったら大変なことになります。」
「わかりました。やってみましょう。
でも私も化粧品会社からよくテストを依頼されますけどここまで、
しかも社長さんが自らテストされる会社は見たことありません。
よっぽど自信がおありなのね。」
と言われました。
このY先生、実は後でわかったことですが、
化粧品の業界ではかなり有名な先生で、
雑誌などにもたびたび登場する方だとか。
そのときはそんなこと全く知りませんでした。
ディケムの開発をお願いしたS先生に結果を報告すると
「それでは配合している成分をすべて、配合した濃度に
あわせて少しづつ送りますけど、すごい数になりますよ。
そんなにパッチテスト大丈夫ですか?」
「大丈夫です。私背中広いですから。」
とは言ったものの数にすると50種類は超えています。
背中に貼ったらどういうことになるんでしょう?
後日、病院に成分をすべて持っていくと看護婦さんも
「こんなにあるんですか?これ全部背中に貼れるでしょうか?」
貼り終わると、ほぼ背中はパッチに覆われている状態です。
おまけにずれないように、あちらこちら絆創膏で貼ってあるので
思うように身動きができません。
Y先生も入ってこられて、思わず3人で笑ってしまいました。
でも3日の辛抱です。
翌日、もうすでに私には結果はわかっていました。
どこも痒くないのです。
3日経ってもどこもかゆくありません。
病院に行くと看護婦さんが恐る恐るパッチを外していきます。
先生も真剣な表情ですが、私は結果がわかっているのでかなり余裕がありました。
「まあ良かった!どこも反応がありませんよ。」
と先生がおっしゃると、看護婦さんまでもが手をたたいて
喜んでくださいました。
本当にうれしかったです。
「これで化粧品が原因ではないと証明されたわけですよね?」
と先生に確認すると
「おっしゃる通りです。私はとても失礼なこと申し上げてしまいましたね。」
「先生、そんなことどうでも良いんですけど、うちの化粧品が原因では
ないことは立証されましたけど、じゃあいったい何が原因なんでしょう?」
ウーンと2人で頭を抱えてしまいました。
「まあ、ひどい金属アレルギーね。これはかなり重度です。」
と、おっしゃいました。
猛烈に痒かった部分はどうやらニッケルだそうです。
「でも先生、化粧品にニッケルや金属類は含まれていませんけど。」
「そうですねえ。いったい何が原因かしら?
こうなったらとことんやりますか?
ふだん使っている化粧品の成分をすべてパッチテストやってみますか?
でも、かなり大変ですよ。
まずこの今アレルギー起こしている部分を直してからじゃないとできませんし、
また3日はお風呂に入れませんからね。」
「何でもやります。とことん突き止めないと気がすみません。
こういう仕事ですから、なにかあったら大変なことになります。」
「わかりました。やってみましょう。
でも私も化粧品会社からよくテストを依頼されますけどここまで、
しかも社長さんが自らテストされる会社は見たことありません。
よっぽど自信がおありなのね。」
と言われました。
このY先生、実は後でわかったことですが、
化粧品の業界ではかなり有名な先生で、
雑誌などにもたびたび登場する方だとか。
そのときはそんなこと全く知りませんでした。
ディケムの開発をお願いしたS先生に結果を報告すると
「それでは配合している成分をすべて、配合した濃度に
あわせて少しづつ送りますけど、すごい数になりますよ。
そんなにパッチテスト大丈夫ですか?」
「大丈夫です。私背中広いですから。」
とは言ったものの数にすると50種類は超えています。
背中に貼ったらどういうことになるんでしょう?
後日、病院に成分をすべて持っていくと看護婦さんも
「こんなにあるんですか?これ全部背中に貼れるでしょうか?」
貼り終わると、ほぼ背中はパッチに覆われている状態です。
おまけにずれないように、あちらこちら絆創膏で貼ってあるので
思うように身動きができません。
Y先生も入ってこられて、思わず3人で笑ってしまいました。
でも3日の辛抱です。
翌日、もうすでに私には結果はわかっていました。
どこも痒くないのです。
3日経ってもどこもかゆくありません。
病院に行くと看護婦さんが恐る恐るパッチを外していきます。
先生も真剣な表情ですが、私は結果がわかっているのでかなり余裕がありました。
「まあ良かった!どこも反応がありませんよ。」
と先生がおっしゃると、看護婦さんまでもが手をたたいて
喜んでくださいました。
本当にうれしかったです。
「これで化粧品が原因ではないと証明されたわけですよね?」
と先生に確認すると
「おっしゃる通りです。私はとても失礼なこと申し上げてしまいましたね。」
「先生、そんなことどうでも良いんですけど、うちの化粧品が原因では
ないことは立証されましたけど、じゃあいったい何が原因なんでしょう?」
ウーンと2人で頭を抱えてしまいました。
by alpha-house
| 2007-03-05 13:54
| 開発秘話