プラセンタ

「プラセンタ」と言う成分は皆さんよくご存知だと思いますが
私がこのビジネスを始めたころは、
化粧品に使われる原料としては、ほとんどが牛の胎盤エキスでした。

その昔は、人間の胎盤が使われていたと言う話も
聞いたことがあります。




実は、ディケムのパックを開発する際、試作にこのプラセンタ
が配合されてきたんです。
そこで、工場長にプラセンタを抜いて欲しいとお願いしたところ

「エッ？プラセンタお嫌いですか？今どこもプラセンタ入れてますよ。
美白効果もかなりあるし、人気のある成分なんですが。」

と言われました。

「私、牛の胎盤顔に塗ってまできれいになりたくないんです。
効果があることはわかっていますけど、
なんか生理的にどうしても受け入れられないんです。
それに匂いが嫌い！！
麦飯石だって美白効果あるし、
別に他のものに頼らなくてもいいと思うんですけど----。」

と、またまた勝手なことを言う私に少々呆れ顔の工場長は

「わかりました。何か考えて見ますよ。」

と言って下さいました。
そして、植物から抽出されたプラセンタと同様の効果のある
成分を配合することで納得したのです。

ところが、
それからしばらく経って狂牛病問題がクローズアップされた頃、
工場の方が血相を変えて事務所にみえました。

「社長！大変です！！プラセンタが使えなくなっちゃったんです！！！！」

「はあ？知ってますけどそれが何か？」

「？？？」

「うちの製品にプラセンタは入ってませんよ。抜いてもらったから」

「エーッ？そうでしたか？いやー運の良い方だな。
今どこのメーカーもてんやわんやで、とりあえずご報告に上がったんですが、
今こんなにのんきな顔してる社長は見たこと無いですよ。
みんなどこも牛からブタに切り替えるみたいですよ。」

「そうですか。良かった抜いておいて。」

牛がダメならブタですか？

私は、牛でもブタでも胎盤エキスは顔に塗りたくないんです。