老舗たるもの

今日は夕方から雪になるそうですね。
午後からぐんと気温が下がってきました。

私、雨用の靴をいくつも取り揃えております。ハイ。
パンプスタイプのもの、長靴タイプのもの、ブーツタイプのもの。
じゃあ、いつも雨用履いていれば良いじゃないのか？
といわれそうですが、そうは行きません。

晴れた日には、皮やバックスキンも履きたいのです。
今日は雨になるようなのでブーツタイプのものを履いてきました。

雨に濡れるのがイヤなんです。
と言うより、大切な革靴が痛んでしまうのが何より辛い。
白くなってしまったりすると、泣きたくなります。

でも、靴を買うのが好きっていう理由も大有り。
どうも、洋服より靴に目が行ってしまう。

以前、銀座の老舗の靴屋さんで購入した雨用ブーツ。
最近、雨のときに履くとなんだか靴の中が湿ってくるように
なってしまって--------。（雨靴の意味がない！！）

そろそろ寿命かなあ？
新しいの買おうかなあ？
（他にもいっぱいあるんだから買わなくてもいいんじゃない？）
でも、ラバーみたいな素材だから修理は出来ないし----。
などと日々考えていたんです。

銀座で打ち合わせの帰り、何気なくその老舗の靴店に
入ってみました。
ちょうどその日も大雨でその雨用ブーツを履いていたのです。

すると、店員さんが近寄ってきて
「ご愛用いただきましてありがとうございます。」
と、深々と挨拶するんです。

それで、ブーツの中が湿ってきた旨をお話しすると、
「ちょっとお借りしてもよろしいですか？」
と言って、ブーツを脱がされました。

しばらくすると戻ってきて
（その間新しいブーツを物色中）

「お客様、確かに中が少し湿っておりますね。
これは修理が出来ますので、ご都合のよろしいときに
お持ちいただければ無料でお直しさせていただきます。」

なんと、なんと、雨靴が修理できるのですか？
それは嬉しい！
気に入っていたものだから、捨てがたいし、
さりとて、靴の中が湿るのは雨靴ではないし-----。

また銀座へブーツを持ってくるのは面倒だな、
大きいし邪魔だし--------、
そうだ今日このまま修理をお願いしよう！！

で、裸足で帰るわけには行かないので
しょうがない、イヤだけど新しい雨用の靴を買おう！！

と、すごーく良い口実が見つかったため新しい
長靴をご購入。

それから１ヶ月ほどして、その雨用ブーツは新品のようになって
私のところへ戻ってきました。
めでたし、めでたし。

しかし、さすがに老舗のお店ってすごいじゃないですか。
店員さんの教育もそうですが、ちゃんと修理をすれば
長く使えるってところが老舗です。
そのときは高いなと思っても結局お得なんですよね。

近頃、どうも安いものばかりに目が行きがちですが、
よい物を買って長く使うって素敵なことですね。

最近、昔の洋服を引っ張り出して着てみたりしています。
気分も変わってなかなかよろしい。
昔ものは素材も今のものより断然よろしい。